世界自然遺産の知床
9月上旬、まだまだ厳しい都会の残暑。この時期の北海道は、本当にお薦めです。
秋の声聞かむと北の旅出づる かほり
知床へは、中標津空港か、女満別空港からが近いです。
新千歳空港からだったので、前日330キロ(6時間以上)運転し、北見に宿泊。北海道、でっかいどう、いきなり身にしみます。

知床も運転だけで250キロ、5時間程度かかりそうなので、観光の時間を考慮し、行きたいところを絞ってツアーを作成。天気にも何とか恵まれそう。ガソリンを満タンにして、いざ出発。
天に続く道

展望台近くからの写真。更に先にスタート地点があり、大勢撮影していました。夕陽に向かって伸びる写真が人気のよう。
カムイワッカ湯の滝
早めの時間に走りにくい所を行きたかったので、カムイワッカ湯の滝へ。

写真は、入り口付近で道幅も広い。少し進むと、普通車がやっとすれ違うくらいの道幅。
対向車に気をつけて、跳ねる石で車を傷つけないようゆっくりと進みます。後続車も気になります。 夏の間は規制があり、シャトルバスでしか行けません。

カムイ=神、ワッカ=水に近い意味。硫黄分が多く生物が住めないことが由来。

完璧な装備でないと危険なので入り口だけ。

登っていくにつれて、お湯になるようです。
最下流にカムイワッカの滝がありますが、こちらは船でしか見られません。硫黄分が多くて、美しいエメラルドグリーンです。
来た道を10キロ戻ります。
知床五湖
ヒグマの生息地なので、ヒグマの活動期はガイド同行でしか入ることができません。その他の期間は、セミナーを受けます。

高架木道で一湖までは、セミナーを受けずに自由に歩くことができます(片道約20分)
7000V流れる電気柵で囲まれています。


風は強めでも、快晴で気持ちがいい。次回は、全部歩いて廻ってみたいです。
この時、後方の山に大きな雲がかかっていることが、気になっていました。
エゾシカ
いたるところに「動物のとびだしに注意!」の標識があります。

ピョーンと、エゾシカがいきなり車道に飛び出し、ドキッとします。
すまし顔国道横切(よぎ)る蝦夷の鹿 かほり
道路での衝突は年間1800件以上。フロントガラスを突き破って乗用車の全員が死亡した事故も起きているそうです。
知床峠
知床峠へ向かうにつれ、深い霧で覆われ、視界が悪くなってきました。


結局、知床峠展望台からは何も見えず。
ハンドルのこわばる峠霧重し かほり
このまま、羅臼、中標津は雨。広い大地は、天気の違いが激しい。昨日の日勝峠にも濃霧注意報が出ていました。事故を起こしても、救急車がすぐには来られないそうです。何よりも携帯電話が通じません。
ミシュラン一つ星の名店


あちこちで秘境ツアーと宣伝され、外国人客も多く、施設も観光化が進んでいますが、日本に残された大自然・知床を少しだけ感じられた一日でした。