文治元年(1185)壇ノ浦の戦いにおいて、幼くして入水した安徳天皇を祀る神社です
門司港散策の時に小さく見えたこの建物は、竜宮城をイメージしたとされる朱塗りの翠天門が
海上からもひときは目立っています。
この竜宮城のような外観は、当時わずか8歳であった安徳天皇が「どこへ行くのか」と祖母で
ある二位の尼に尋ねられた際、「波の下にも都がございます」と答え入水したことに因んで
いるそうです。
境内には平家の武将たちを祀った「七森塚」や、平家の幽霊たちに壇ノ浦の合戦の哀しい
物語を琵琶を奏でながら語った「耳なし芳一」の像などがあります
安徳天皇の御陵もあり、皇室の方が下関をご訪問される折には必ずお参りされるそうです
下関最大のお祭りは平家の女官たちが遊郭に身を落としながらも、年に一度安徳天皇の命日に
連れだってお参りしたことが起源とされる「先帝祭」です
5月3日の上臈(じょうろう)道中では、昔の遊郭があったとされる
場所から神社まで、十二単衣に打掛を付けた5人の花魁が町中を練り歩く
そうです
神社の境内はかなり広く残念ながら全部は周れませんでした。
訪れる前にしっかり調べておけばよかったとまた残念な思いをしました。