野生のカタクリが自生する23区内唯一の場所は練馬区にあります。
3月末に開花していると知り出かけました。
大江戸線光が丘駅から循環バスで10分ほど、バス停からは数分のところです。
1976年から大切に保護されているカタクリの花、今年からこちらの名称が「清水山の森」に
変わりました。
可憐な花を咲かせていました
花はわずか4日間の命だそうです
そしてよく晴れた日にしか開きません
雨や曇りの日には開かないそうです
デリケートな花です
カタクリはユリ科、カタクリ属の多年草
古語では「堅香子」かたかごと呼ばれていたそうです
10cmほどの花形茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に下向きに咲かせます
蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日ほどで開花するようです
向かい合っておしゃべりしているような蕾が2輪、あと少しで開花でしょう
静かな森の中でじっと耳を傾けると花たちの小さな小さな話し声が聞こえそうな気がしました
この花の名前は分からなかったのですが、この森ではひっそりと咲いています
若い3姉妹はじっとその日を待ちます
木漏れ日のスポットライトをあびて華やかな1輪
花ニラも朝の日差しを浴びていました
ここには6輪の蕾が見えます
開くのも下向き
向こうをむいた花を真上から見ました
この朝開花の初々しい1輪
丸くふくらんだ花びら、開く時に音が聞こえそうな気がしました
踊っているような1輪
こんなにカタクリの蕾が見られたのは始めてです
朝の木漏れ日の下、すぐ開きそうな気がして腰をかがめてしばらく見入りました
バレリーナのような2輪
同じ方向を向いた5輪
こちらは開いた5輪
マイペースの4輪
写真で見たらますますバレリーナのように見えました
開き始めて
あと一息
開きました
そしてくるっと反るころには花びらが透き通るように見えます
朝から日差しがいっぱいの日でした、この日に開いた花も多かったでしょう
カタクリの花をゆっくり観賞できた春の朝でした
こんな森の中で小さなカタクリの花のバレリーナたちが舞っていました
少し起伏のある森で、こんな所もありました。
*かつては鱗茎から抽出した澱粉を片栗粉として調理に用いていました。
精製量がごくわずかであるため、近年ではじゃが芋やさつま芋の澱粉が
使われています。
(3月30日 撮影)
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