「イタリア好き」

これはフリーマガジンのタイトルです。

イタリア文化会館で入手した小冊子なかなか楽しいので紹介しましょう。
今回はイタリア半島の付根あたりのエミリアロマーニャ州の特集です。

 

バルサミコ酢の歴史と伝統はモデナ人の誇りとなって現在もなお
しっかりと引き継がれています、表紙のルイジさんはマエストロに
なって20年以上のベテランです。(エミリアロマーニャ州モデナで)

Bar tabacchiのある風景

日本でいえば市民体育館みたいなところ、体育館に道場、トレーニングジム、集会室もあり
厨房もしっかりあるので大きなパーティーなども行われる施設。
そこにあるバールは、スポーツ後のリラックスの場でもあり、地域のおやじさん達の社交場
でもある。 カードに熱中する人、ビリヤードを楽しむ人、新聞を読む人それぞれがここでの
時間を有意義に過ごしている。

 

アペニン山脈の麓パブッロで、家族でアグリトゥリズモを営む
ミネッリさん一家、その食事を一手に担うマンマのレシピは
この地方では欠かせない郷土のパン。

クレッシェンティーナ 丸形に焼いたパン、蓋ができる小さな鉄のフライパンで焼きます、
角型のはニョッコ・フリット、油で揚げたもの、生ハムなどをはさんで食べます。
このパン最近のBS放送のイタリアの小さな村で見かけた郷土料理のひとつ、マンマが家族の
ために作っていたのがクレッシェンティーナで気になっていました、鉄の蓋つきの専用鍋に
パン生地を挟んで焼いて、この焼き立てパンに生ハムやサラミなど挟んで食べる郷土料理
だそうですがパン好きには気になる光景でした。

リコッタとほうれん草のトルテッローニ、茹でたホウレンソウをバターで炒め、
リコッタチーズ、パルミジヤーノチーズを混ぜたものを適量パスタに入れてからめ
食べる前にバルサミコ酢をかけたもの。

モデナはバルサミコ酢の有名な産地でした、宝を守るために協会が
設立され、試飲鑑定会は頻繁に行われるそうです。

 

 

洗練された郷土料理、こちらは厳選の食材、手前の素焼きの壺は、エミリア周辺で
液体保存に使われていた伝統の陶器、タラーニョ

地元食材で作ったこだわりの調味料やジャム類は自然な味わいだそうです

アペニン山脈で育った野生の鹿の煮込み、モデナのジビエ料理 料理人ミルコ ピンナさん作

ズッキーニのタルト

リコッタチーズのトルテッリーニ、パスタに包まれているのはリコッタチーズに刻んだ
ほうれん草を混ぜ合わせたフィリング、バルサミコ酢の酸味とチーズのクリーミーさが
引き立てあう一皿、こちらはミルコさん作です。

フリッタータ(オムレツ)ローズマリーとニンニクの風味がバルサミコ酢とよく合う一皿。

バルサミコ酢をなかなか使いこなせていないのでこれからいろいろな料理に使ってみましょう。

 

人口500人ほどの小さな村の食料品店から発信する古代小麦への熱い思いを、高地にある
小さな村のカマッタも紹介しています。

ホカホカのクレッシェンティーナに塗って挟んだのは、ベーストモデネーゼ、ラードに
ローズマリーとニンニク、塩が混ぜ込んであるそうです。

マリア テレーザさん 大きな貯蔵室にはチーズの王様とも称される
パルミジャーノ・レッジャーノが整然と並び、完成の日を待っていた。
エミリアロマーニャといえば、パルミジャーノなくては語れない。
圧巻のチーズ棚、銀行の担保にもなるとか、、、

イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノは本当においしいチーズです。

各々にグラスを掲げて盛り上がる。 ソムリエをしているマウリーツゥオさん(左端の人)

 

バルバビエトラ、(ビート)野菜の中でも群を抜いた甘さがあり、
濃い紅色、白、黄色など彩りも華やかな野菜で、種類も多そうです。
地中海沿岸が原産で古くから伝わる野菜だそうです。

 

「イタリア散歩」

 

1954年初上映の「河の女」復刻ポスター   コマッキオの星
ソフィアローレンとポー川のデルタ地帯なんて書かれているようです。

このソフィア・ローレンが主演の映画、もちろん私は見ています
日本では「河の女」という題で、ソフィアローレンが世界的にデビュー
した作品、映画の中で歌われた「マンボ・バカン」は覚えています。
大好きな女優さんで日本で上映された映画はほとんど見ています。

日本で紹介されたのとは違いますが、懐かしいポスターでした。

イタリア散歩は連載で、これは 文・写真が篠利幸氏 魅力的な
内容でしたので紹介します。

アドリア海沿岸を走り、ヴェネツィアへ向かう途中寄ったコマッキオ、
目的は昼食で特産のウナギ料理を満喫しようと思ったからだそうです。

コマッキオはポー川がアドリア海にたどり着いた中州に作られた町で、
エミリア・ロマーニャ州のフェラーラ県にあります。

ウナギ料理のレシピはなんと48通りくらいはあるそうです。
ウナギの種類はヨーロッパ種で大人の腕ほどの大きさの物もざらにあり、
ローマ時代から食されていたようです。
イタリアの伝統的な郷土料理はいずこもうまい!
と書かれてありました。  (上の写真はウナギのリゾットです)

 

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