東京国立博物館特別展「法然と極楽浄土」

 

息子がチケットを用意してくれたので、楽しみにしていた特別展でした

 

開館時間を30分間違えて早めに出かけてしましまたが、もう列ができはじめていました
私の前に並んでいた東京郊外に住む60代の女性はこの日は2度目とのこと、展示替えの
後半を見たくてというような熱心な方や、外国人も意外に多くちょっと驚きました

私が卒業した中学高校では法然上人の弟子親鸞聖人の浄土真宗を学びました

師である法然上人との出会いなど興味深く思ったのは40代ぐらいからでしょうか、京都通いが多くなった頃からでした

立体涅槃群像  写真撮影OKの仏涅槃群像 江戸時代・7世紀 香川法然寺蔵です

 

高松藩初代藩主松平頼重(1622-95)(徳川光圀の兄)は大規模な造像を藩内各所で
行ったそうです

法然寺には十王像、阿弥陀二十五菩薩像など壮大なスケールの群像があり、なかでも
この仏涅槃群像は通常画像で描かれる釈迦入滅の場面を77体の群像で構成しています

今回はそのうち、釈迦涅槃像と羅漢、八部衆、動物など26体を展示、ほかには類を見ない
立体涅槃像です

 

法然とは 阿弥陀仏がすべての人々を救うために立てた48の誓いのうち、念佛往生こそが
重要であり、念佛により誰もが極楽往生できることを説いた名僧、浄土宗の開祖です

 

浄土宗とは、阿弥陀仏を本尊とし、名号「南無阿弥陀仏」を称えることにより、極楽往生
することを求める宗派。  総本山は京都・知恩院

令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えます。
法然による浄土宗開宗から徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げました。

 

帰りにそのまま人ごみに出る気分ではなかったので、東博の建物の裏手の庭園に立ち寄り
ました

この「転号庵」の他に4棟のお茶室があります

「応挙館」はカフェです

「九条館」と陶製の燈籠  園内建物のことは以前詳しく紹介したことがありました
この日は園内も空いていたし、何となくぼんやり歩いた散策になりました

 

中央に広がる池とお茶室の前にきれいに整えられた大きなツツジです。

桜が咲くころはいろいろな種類の桜の木があり見事でした。
そんな季節にまたゆっくり立ち寄ることにしましょう。

 

展示をゆっくり見物して余韻を楽しみ、東京国立博物館を後にしました。

 

(5月18日)

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