【添乗員同行】青森ねぶたと東北の遺構を訪ねる旅2024

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特別展 「栄西と建仁寺」

5月18日に閉幕した特別展を駆け込みで見に行きました。

 

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日本に禅宗(臨済宗)を広めた京都最古の禅寺「建仁寺」を創建した栄西(ようさい・えいさい)禅師
(1141~1215)の800年遠忌にあたります。

 

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抹茶を用いた喫茶法の中国から日本への
伝来については、日本で最初の茶書である
「喫茶養生生記」を著した栄西によるものと
されています。

建仁寺では開山栄西の誕生を祝し毎年4月20日に
「四頭茶会」(よつがしらちゃかい)が伝わります。

 

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俵屋宗達の最高傑作「風神雷神図屏風」 国宝  江戸時代 17世紀  二曲一双 建仁寺所蔵

おなじみの「風神雷神図」風神は風の雷神は雷・雨の神であり、古来日本人は自然の脅威を恐れて
いました。
風神と雷神を組み合わせにした場合は、観音の護法神となります。

 

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天空の広がりを現すような金地に墨と黒変した銀による雲。

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ユーモラスな表情の二神が描かれています

建仁寺でも何回も見ていますが、いつも見たくなる二神です、おおらかな
気分になれるような気がします。

 

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尾形光琳 「風神雷神図屏風」  重要文化財   江戸時代 18世紀  国立博物館蔵

この日、国立博物館内の別の場所で光琳作のも見ることができました

 

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光琳が描いた「風神雷神図屏風」 二曲一双
風神雷神の姿はほぼ同じですが、色や表情、配置が異なります、光琳が宗達の作品を直接見て
影響を受けたことが想像されます。

以前解説で聞いたのですが、宗達の風神雷神の目線が下に向けられているのに対し光琳のは
目線が向き合っているように見えるそうです。
両方同じ時に見られたのは、ラッキーでした。

19世紀に描かれた酒井抱一や鈴木其一の風神雷神図屏風や襖絵などもありますがいずれも
宗達の二神によく似ています。

 

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雲龍図   海北友松   安土桃山時代・16世紀  建仁寺蔵

応仁の乱により荒廃した建仁寺の再興が進むのは16世紀末のなってからの
本坊の再建でした。
そこに海北友松(かいほうゆうしょう)によって壮大な水墨画の世界が
展開されたのです。

 

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本坊方丈の玄関の近くにある「礼之間」を飾る8面の襖絵、阿吽の双龍が対峙するように配され、
建仁寺を訪れたものを濃墨の暗雲の中から姿を表して出迎えます。
その迫力と威圧感は他の画家の追随を許しません。

 

建仁寺ゆかりの名宝の中から2点紹介します。

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涅槃図   中国・清時代・17世紀    長崎・春徳寺蔵

今まで見た涅槃図と違う感じでした。

 

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珍皇寺参詣曼荼羅  安土桃山時代・16世紀 京都六道珍皇子寺蔵

六道珍皇寺から想像出来ない曼荼羅に見えました。

 

近年研究の進んでいる栄西の著述のほか、建仁寺と山内塔頭に伝わる工芸や
絵画の名品、栄西をはじめとした建仁寺歴代名僧の書蹟、そして全国の建仁寺派
寺院などが所蔵する宝物が展示されていました。

去年建仁寺に立ち寄った時はぴかぴかのレプリカ風神雷神図の展示でしたから、
久しぶりの「風神雷神図屏風」に感激でした。

 

 

 

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