小石川後楽園

水戸黄門ゆかりの名園「小石川後楽園」のハナショウブを見に出かけました。

江戸時代初期(1629年)水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(のちに上屋敷)に
造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。

開門時間に到着しました

円い築山は小廬山、姿・形が中国の廬山に似ていることから江戸の儒学者林羅山が名付けた

 

開門と同時に訪れた人たちの目的はこのハナショウブのようでした

スーとのびた細い茎に上品な美しい花です

想像以上にカラフルでした

左手の棚は藤の花のようでした

隣に小さな稲田があります。
光圀が農民の苦労を彼の嗣子・綱條の夫人に教えようと作った田圃。
現在は地元文京区内の小学生が、5月に田植え、秋に稲刈りを行い、伝統行事を守り継いで
いるのだそうです。

九八屋 江戸時代の風流な酒亭の様子を現した。
この名の由来は「酒を飲むに昼は9分夜は8分にするべし」と酒のみならず万事控えるを
良しとする、との教訓による。
戦災により焼失したが、昭和34年に復元した。と書かれていました。

神田上水跡

愛宕坂 京都愛宕山の坂にならって造られたもの47段の石段からなっています
東京の愛宕山にも急な階段がありますね

池を中心とした回遊式築山泉水庭園

ここで長い蛇のようなものがくねくねと泳いでいるように見えてびっくり!
こんな長い生き物が??  しばらく見ていたのですが、どうやら池に張ってあるロープが
波で沈んだり浮いたりして揺れているようでした、でも生き物が泳いでいるように見えるのです

こちらは唐門跡から見た内庭、水戸藩書院があったところです

美しい睡蓮が見られました

石段の隙間にかわいい花を見つけ、なんだか愛おしくて撮りました

向かいの紅葉林側から見た大泉水の蓬莱島と徳大寺石

美しいカエデの葉を見かけました、新緑とのコントラストが素晴らしかった

あちこちにこんな山のせせらぎのような流れが見られます

ザクロの花でしょうか

西湖の堤
中国の広州の西湖の堤に見立てたものだそうです

美しい緑の木立の奥に見えるのは通天橋、11月下旬の紅葉は朱塗りの橋をひきたてます

通天橋を渡りその奥にあるのは

得人堂 光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受け、
伯夷、叔斉の木造を安置したお堂だそうです

お堂の前から見下ろした大堰川

通天橋の下には音羽の滝があります

渡ってみました

右手に見えるのは渡月橋、カメラを構えている人たちはカワセミを待っているようです

奥の岩は屏風岩

涵徳亭は美しい緑に囲まれていました、紅葉も美しいけど、新緑も素晴らしい

美しいハナショウブと緑を満喫した梅雨前の晴れた朝でした。

 

以前江戸東京博物館友の会で街歩きをしたときにこの塀沿いを歩き、この築地塀のことを
聞いたことがあり、調べてみました。

築地塀の下部の石垣は江戸城の石垣を再利用したもので、石垣を築いた大名を現す刻印や
石割の際の「矢穴」が残っています。

築地塀の瓦と門につけられた透かしには六葉葵の家紋が、これは徳川家の裏家紋です。
この庭園は水戸徳川家の庭園なので、正式な家紋は三葉葵ですが、裏家紋の六葉葵の紋を
見ることもできます。

この築地塀の所を通りながら探したのを思い出して懐かしくなりました、次回は是非
探してみましょう。

 

(6月3日 撮影)

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