ブリンディシから列車で約30分のレッチエに向かいます。
プーリア州の観光地としてはアルベロベッロのトゥルッリという真っ白な壁に、灰色の円錐形の屋根を
持つ建物が有名で魅力もありましたが、私が行きたかったのはレッチェでした。
それは去年見たイタリア映画「カプチィーノはお熱いうちに」が レッチェが舞台だったのです
それでコースを決める時にレッチェを選びました
駅前に停車中のバスに、「プーリア州、レッチェ町」と書かれてました、こんな遠くまで来てしまったと
あらためて思いました、レッチェは長靴型のイタリアのかかと部分サレント半島にある町です
ドゥオーモ広場 駅から古都の町並みを楽しみながら徒歩で行けます
右側がドゥオーモ 12世紀の教会跡に1659年から70年にかけて造られました
このときは息子夫婦と一緒だったので、またあとでゆっくり寄るつもりでした
町中はレッチェ独特の石灰岩を使ったレッチェ・バロック芸術の宝庫となっています、
ここでも見かけたストリートミュージシャン
レッチェバロック様式のファサードをもつ、サン・ティレーネ教会
このあたりではアジア系の人にはほとんど出会いませんでした
サントロンツォ広場に出ました
広場にそびえ立つ一本の柱は、ブリンディシにある2本の「ローマ円柱」のひとつ、
(ブリンディシで見られなかったのが今でも残念に思います)
こちらの円柱の上には町の守護聖人サントロレンツォの像が見守っている
円柱の横には保存の優れたローマ時代の円形闘技場、ちょっと目立つブルーの椅子が並べられて、
ステージも造られてコンサートの準備でしょうか
ちょうどお昼時、プーリアの名物のひとつ、品数の多いアンティパストをメインに食べられるお店で
ランチにしました。
たくさん並んだ中から好みのものを選びます
茄子にズッキーニ、パプリカ、ビーツにフィノッキ(フェンネル)など選びました、野菜ばかりで
さっぱりしているのでかなり食べられます
以前に何回か紹介した東京広尾のプーリア料理店「アンティキ サポーリ」で知ったアンティパストです
本場で食べてみたいと思ってました。
飲み物とカネロニ(ひき肉をパスタで巻いてホワイトソースとトマトソースをかけて
焼いたもの)と白ワインのランチです
広い窓側の席は満席でこちらは奥の席
アンティパストは前菜ですから本来ならこれにパスタや肉料理を頂くのですが、たっぷりの前菜だけで
パンも食べきれないほどでした。
広場にも近いレッチェで有名なジェラーとお菓子屋さんの「NATALE」(ナターレ) クッキーを少し買い、
もちろんジェラートも食べました
ここで2人と分かれて私は1人で町をもう少し巡ります。
市立公園は市民の憩いの場所なのでしょうね、賑わっていました
公園の向かいの政庁舎の中庭を通り地図を確認しながら歩きましたが、
このときも教会を1箇所見逃しました
通りかかった人に聞いてもよく分からなかった教会の前を通り地図を見ながら
歩いたのですが目的の広場は見つからなくて
その次に行くつもりだった凱旋門(ナポリ門) 前に出てしまいました、こちらは内側、
なぜか飾りのある表側の写真がなかったのです、気持ちが落ち着かなかったのでしょうか
その先にはオベリスク 凱旋門の前をまっすぐに行けばドゥーモの前に出るはずでした
行けども行けどもドゥオーモ広場に着きません、車の通行できない道にはこんな乗り物が通ります
お昼前に通ったサントロンツォ広場に出たのでドゥオーモ広場への道が分かりました
ドゥオーモ広場から出発してもまた分からなくなり、教会内のクーボラのフレスコ画を見る余裕も
ありませんでした、自転車に乗ろうとしていた人を見つけて駅への道を尋ねました
私の持っていた地図を見ながら教えてくれたのですが、行けども行けども駅には
着きません、旧市街のせっかくの町並みも写真を撮る余裕もなかったようです、
息子たちと待ち合わせの時間は迫るし心細くなりました。
通る人も少なく広い道に出たところで立ち話をしていた女性に尋ねたら、斜めに駅から
遠ざかる道を歩いていたようです。
かなり歩き、教えてもらったロータリーのところに出て駅が見えたときはほっとしました。
どうして地図を持っていたのに間違えてしまったか、、、町歩きに自信がなくなりました。
レッチェは素敵な町です、道を教えてくれた人たちも優しかったし治安もよいそうです、旧市街の路地で
迷ってしまったことがとても残念です
往路は駅前のこの道に沿って行くとドゥオーモ広場に出たのですが、何故迷ったかトロリーバスを
見ながらこのときはまだ信じられない気分でした。
もう少し余裕を持ってというか、もっとしっかり調べておけばよかったと思いました。
映画はこの町の人たちが暮らす新市街なのでしょうか、雰囲気がかなり違いました。
雨の中、主人公2人が屋根のある小さなバスの停留所で出会ったシーンを思い出します。
ちょっと残念な町歩きで、是非もう一度訪れたいと思ったレッチェの町でした。
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