この日の目的地は天草の崎津集落でした。
世界文化遺産崎津教会は青空のもと美しかった
大航海時代、フランシスコ・ザビエルにより日本に伝えられたキリスト教は
繁栄、厳しい弾圧と250年間の潜伏、そして奇跡の復活という世界でも
類を見ない歴史をたどります
禁教時代にも密かに信仰を継承し、キリスト教に復帰するまでの日本独特のキリスト教信仰を
育んだ歴史を示す文化遺産なのだそうです
崎津ではまちのシンボルになっている「崎津教会」が注目されますが
実は厳しい禁教下に、日本の伝統宗教とキリスト教が共存しながら
信仰を継続した潜伏キリシタンの集落として高く評価されています
崎津は戦国時代以降に形成された漁村です
崎津教会の前、海に続く道です
その道で通る人を気にもせず日向ぼっこで毛づくろいをする猫ちゃん
崎津資料館に立ち寄りました、昭和初期、崎津は海産物や隣町の木材や木炭などの交易により
栄えていました、崎津資料館「みなとや」は昭和11年に建てれた旅館だったそうです
こちらでは崎津の歴史や独特のキリスト教の信仰について紹介しています
幕府による厳しい弾圧の中、キリシタンらは表向きは仏教徒や神社の
氏子になりつつも密かに継承、禁教が解かれるまで250年以上もの間
信仰を守り続けました
昭和初期の崎津集落
集落の歴史や漁村特有のキリシタン信仰などを紹介し、キリスト布教期から潜伏期の資料を
中心に展示してあります
静かな海ののどかな港町です
海と反対側の斜面にじっと動かない鳥を見かけました、肉眼では見えにくくよくわからなかった
同じ斜面に小さな鳥居も見かけました
崎津諏訪神社の参道に旧崎津教会跡
1805年潜伏キリシタンが発覚する「天草崩れ」の舞台となった神社
代官所の役人は異仏取り調べのため信心具を境内に設置した箱に捨てるように指示したと
記録されているそうです
階段の途中からも教会が見えます
この先にチャペルの鐘展望公園があるようですがそれは約500段の階段の先
諦めました
海上マリア像を見に行きましたが、岬に海に向かってたたずむマリア像はちょっと遠かった
行き来する漁船の運航の安全と豊漁を静かに見守っています
マリア像の向こう側に沈む夕日が、ロマンティックな雰囲気を演出し
天草夕日百景の一つにもなっているそうです。
深く知らなかったキリシタンの歴史に少し触れて、崎津集落を散策
したひと時でした。
(12月1日)
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