「江戸散歩 東京散歩」木母寺

本棚から久しぶりに取り出した本「江戸散歩、東京散歩」は1859年ごろの隅田川両岸と
現在の同じ場所、今の台東区と墨田区あたりのページを見て散策することにしました、
最初に出かけたのは5月で、台東区の「待乳山聖天」さんは先に紹介してしまいました

この日は初めて出かける墨田区の東白髭公園に向かいました、地図では隅田川に沿った細長い
公園の上の方、この辺りは隅田川沿いで江戸時代には最も華やいだ桜の名所として知られて
いたようです、最初に立ち寄ったのは木母寺、江戸時代は百姓地もある隅田村と書かれてます

木母寺  謡曲「隅田川」の題材となった梅若伝説が残るお寺です

梅柳山 木母寺(別名 梅若寺)ご本尊・慈恵大師  総本山・比叡山延暦寺

 

梅若伝説は平安時代、人買にさらわれてこの地で亡くなった梅若丸という子供と、その子を探し求めて旅に出た母親にまつわる伝説、このお堂は梅若丸の死を悼んが母が墓の傍らに建てた
お堂です、のちに能の隅田川をはじめ歌舞伎、浄瑠璃、舞踊、オペラなど様々な作品が「隅田川物」として生まれていきました(木造の建物を保存のため覆う建物にしたそうです)

能・歌舞伎。謡曲・浄瑠璃等の「隅田川」に登場する文化的旧跡、梅若丸が亡くなった場所に
墓石(塚)を築き、柳の木を植えて供養した塚です、江戸時代には梅若山王権現の霊地として
信仰されました

「隅田川物」を上演する際に、役者が梅若丸の供養と興行の成功並びに役者自身の芸道の上達
を祈念して「木母寺詣」を行ったことから芸道上達のお寺として広く庶民の信仰を集めるようになりました。
毎年4月15日は梅若丸の命日として、梅若丸大念仏法要、古典芸能である「隅田川」の芸能奉
納および梅若忌芸能成満大護摩供養を執行するそうです。

初めて「木母寺」を訪れて梅若伝説を詳しく知りました。

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